藤田佳三『安南手・灰釉鉄彩鉢』／古民藝 李朝 骨董 パナリ イムサエム

京都府亀岡市で作陶する、陶芸家・藤田佳三さんの五寸五分の『安南手・灰釉鉄彩鉢』です。
ベトナムの古陶磁を手本にした、安南手・柘榴（ザクロ）がモチーフの藤田さんの定番の絵柄／文様の器です。

柔らかな生成り色の釉薬の器に、リズミカルな細い線で描かれた柘榴（ザクロ）。この伸びやかな線は「つけたて」と呼ばれる下書き無しで運筆にまかせ器に直接絵を描くことで生まれるそうです。ベトナム（安南）の古陶磁に触発されたものですが、敢えて簡素なタッチで民窯の風合いを捉えようとご自身で咀嚼した表現になっています。ベトナム古陶磁の曖昧な文様は、釉薬と融け合って器体と分離せず一体感があることがむしろ焼き物らしいという藤田さんのお考えだそうです。

川越の工芸のギャラリー「うつわノート」で藤田さんの個展の際に購入、新品未使用の自宅保管品になります。
大きさは、横16.5cm×高さ（深さ）4.6cm。

元よりヒビや欠けなどはありませんが、森岡さんの器ならではの味わいがありますのでそのへんご理解いただけますようお願い申し上げます。

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